時代が激変していることは、もう、誰も否定できないと思います。
特に、私たち小さな会社や起業家をとりまく商環境の変化は、今回のコロナショックで、大きく変わりました。
そんな中、大打撃を受けたと言われる業界(飲食や一次産業など)でも、ピンチをチャンスに変えた人たちがいることは、それほどマスコミでは報道されていません。
でも、この時期に大きく売り上げや利益を上げた成功事例を、私はたくさん目の当たりにしています。(時期が時期だけに、そんな現場も、手放しで喜んでいないのは当然の事ですが。)
では、厳しい業界でも売り上げを保つことができた会社(個人事業主)と大打撃を受けた会社(個人事業主)の違いはなんだったのでしょうか?
その大きな原因の1つは、ズバリ「集客力」さらに言えば、「WEB集客力」です。
例えば、ある地方の漁師さんは、日ごろから漁の現場や魚に対する思い入れをフェイスブックで発信。別の漁師さんは、魚の調理方法をYouTubeで、発信。
あるカフェは、お店で出す「健康」に関する店主の想いを伝えたり、健康的な料理のレシピの講座を開いたりしていました。
また、ある福祉施設も、日ごろの福祉に関する姿勢について、WEBを通して発信し、勉強会等も開いています。
見方によれば、余計な活動だったかもしれません。
ですが、その活動の成果があらわれたのは、自粛体制で経済が大きく冷え込んだ時でした。対面型ビジネスができない、あたりまえにあった法人の売り上げが確保できないとなった時、それぞれの経営者はWEBで自社の商品を売る体制を素早く整えたのです。
例えば、冷凍での通販
お弁当のテイクアト
オンライン支援
クラウドファンディングなど。 (詳細については、また、後日レポートさせていただければと思います。)
そんな取り組みの結果、今まで以上に多くの注文やご依頼があったということでした。
いかがでしょうか?
業界はさまざまですが、共通していることは1つ。日ごろから、WEBを使って集客をし、お客様と信頼関係を築いてきたかどうかが、明暗を分けたのです。
「コロナなんて、予想外の展開だったじゃないか?また、もとに戻れば売り上げも復活するよね。」そんな、考えも頭をよぎりますね。
しかし、実は2019年のインターネット広告費は、2兆1,048億円で、前年比119.7%と2019年も大きく成長。ついに、テレビメディア広告費(1兆8,612億円)を超え、マーケティング手法の転換期を迎えているのです。今回のコロナは、その流れを加速させたにすぎません。
集客の原理原則は変わりませんが、私たち小さな組織も、生き残る上でWEB集客は欠かせない要素となったのは確かです。
とは言え…今の社長の多くは、インターネットが苦手な世代でもあります…実は、私もその1人で、起業した13年前は「ホームページって知ってるけど、よくわかりません。」「トップページって何ですか?」と、イライラしていたことを思い出します。もちろん、その頃の起業家は、ホームページなどなくても充分に集客できた時代ですが、今ではそんな事は考えられなくなりました。
「だったら、外注すれば?チラシを印刷会社に依頼するように、代わりにやってくれるところがどっかあるでしょ?」と、言われることもあります。
私もそう思いました。
ですが、WEB集客の手法は、年々複雑さを増しており、それを担うエンジニアが不足している事実があるのです。
これは、あるリスティング広告の代理店(インターネット広告を、会社に変わって出してくれるところ)の社長がおっしゃっていた話です。「うちは、新卒を年俸360万で雇っているが、入社2年目でライバル会社から、引き抜きされそうになる…そして、その条件は年俸500万。それだけ、エンジニアが足りないという事なんです。」
となれば、小さな広告費で格安で代理をしてくれる、有能な代理店を探すことは困難だと予想されますよね。
仮に、そんな代理店がいたとしても、素早く対応してくれるとも限りません。
そうなんです。
インターネットやITが得意だろうと、苦手だろうと、社長や経営幹部がそれを克服して、WEB集客の考え方を理解できなければ、ビジネスの明日はないのです!
…そんな、考えにたどり着いた時に、ある大学生達の存在を知りました。それは、若くして、ある地域の家業を継ごうとした学生の存在です。キラキラ輝く目に、強い意志を感じた彼ですが、やはり悩みは集客の問題でした。ご多聞にもれず、彼の家業のお客様は年々減っており、申し訳ないのですがこのままだと廃業は時間の問題のように思えます。
とは言え、コンサルティングを受けるにも高額な費用がかかりそうだし、何から手をつけたらよいかわからない…。
私「あ、じゃあ、私たちとWEB集客を学びます?だったら、私も怠けそうにないし…」
「このままではビジネスの明日はない!」と、生意気な事を言っている私自身が戸惑っていたのが、WEB集客のノウハウの体系化とさらなる実績作りでした。コロナショックを無事に乗り越えたと思った途端に燃え尽きてしまったのが正直なところです…。
でも、彼らの未来を想い、彼らの助けがあれば、共に成長できるかもしれない…。
そんな思いで、衝動的に企画書を書き、声をあげたのが、「WEB集客研究会」でした。
…必要性はあるものの、実際に現実化するとなると、さまざまな壁にぶつかることでしょう。試行錯誤も楽しみながら、志の同じ人たちと、まずはやってみようと決心した、梅雨の朝でした。